学生が企業に入社体験をすることをインターンシップといいますが、これは単に実際に社会を体験して勉強の機会を得るという役割だけではなくなってきています。というのも、企業の中には自社でのインターンシップが新卒採用時の選考に参加する条件の一つとして設定している場合もありますし、面接などでもインターンシップ経験を重視する企業が増えつつあります。とはいえ、実社会をいち早く経験しておくのは非常に有用なことであるといえます。学校を卒業していざ社会に出たところで、学校に所属していた際と同じ感覚をいつまでも保持し続ける人が多いのは問題となっていますが、インターンシップでそういった感覚が社会ではタブーであることを知っておけば、実際に社会に出たところで苦労や失敗を少なく抑えることができます。

また、就職活動時の会社選びの際に、社会経験を実際に得ているのと得ていないのとでは大きく違いが生じることがあります。ただただ人から話を聞き自分で情報を集めたところで、あくまで収集した情報を閲覧する際には、経験が伴っていないが故に想像や理想といった要素が多分に入りがちで、いざ入社してみると大きなギャップがあることを思い知り、早期退職につながりかねません。インターンシップで実社会の一部にでも触れておくことによって、理想と現実の間に隔たりがあることを知っておけば、無駄な期待をせずに済みますので早期退職の可能性を小さくすることもできるのです。